◉尚学舎NEWS(11月号)


⭕️私立推薦・私立併願優遇 バブル期突入(副題 「嘘でしょ?いける高校ないんだけど」)


ここ5年間、いやこの3年間で急激に、私立推薦入試の人気が高まり、倍率が上昇しています。それに伴い、単願併願優遇の基準が高くなってきています。
昨年度の基準が今年度も変わらないという保証はありません。当然今年度の基準が来年度も同じという保証もありません。

まず、私立推薦入試は大きくわけて、2種類あり、内申点基準が高いがほぼ全員に合格の確約がもらえる高校。もう1つは内申点基準は低めに設定されているが、国語数学英語などの適性検査と総合して合格を出す高校です。
⭕️Sランク Aランク

🏫 法政大学第二高校 法政大学国際高校 書類選考入試

これらの高校は内申点の基準が高く、そのかわり、その基準をクリアするとほぼ合格です。
これらの高校も合格内申点が高まりました。

法政大学第二高校
(5年前)🚹 9科目 40→(昨年度)43
(5年前)🚺 9科目 41→(昨年度)44

法政大学国際高校
(5年前)🚹 9科目 39→(現在)42
(5年前)🚺 9科目 40→(現在)43

しかし、今年度はどうなるかわかりません。


🏫 中央大学杉並高校 中央大学附属高校 推薦入試

推薦基準は 中央大学杉並高校は 9科目37以上、中央大学附属高校は 基準なし です。一見おいしくも思えますが、どちらの高校もほぼ 9科目 43以上の生徒しか合格していません。内申点+国語数学英語の試験 で、科目逆転ができないということです。中央大学附属横浜高校は説明会で、推薦合格はオール5だと発表されたようです。

青山学院高等部は 出願資格が🚹 9科目38 から 40となり、適性検査 国語数学英語ですが、倍率は下がっておりません。適性検査の合格レベルも一般入試と変わらない程度まで上がっているようです。早稲田大学本庄高等学院はオール5+生徒会長でも厳しく、英検準一級や全国レベルで活躍した実績が必要です。早稲田大学高等学院は推薦入試倍率が1.5倍→2.5倍と高くなってきています。


⭕️Bランク Cランク

近隣人気大学付属も同様に基準が上がったり、倍率が高くなっています。

🏫 国学院高校
[推薦入試]
(5年前)5科目 20→(今年度)5科目 22
+英検準二級+国語数学英語適性検査


🏫 駒澤大学高校
[併願優遇]
(5年前)9科目 35→(今年度)9科目 38
[単願優遇]
(5年前)9科目 31→(今年度)9科目 34


⭕️Cランク Dランク

人気併願優遇校は

🏫 実践学園高校
[特進 リベラル]
(5年前)5科目 18→(今年度)5科目 20
[文理]
(5年前)5科目 17→(今年度)5科目 19

🏫 日工大駒場高校
[特進]
(5年前)5科目 18→(今年度)5科目 21
[総合進学]
(5年前)5科目 16→(今年度)5科目 19


🏫 京華高校
[特進]
(5年前)5科目 18→(今年度)5科目 22
[進学]
(5年前)5科目 16→(今年度)5科目 19

です。5年前なら、オール3+1でも、加点しまくればとれていた併願ですが、今では全く別の高校となっています。


⭕️Eランク Fランク

そして、最後に今年度衝撃が走ったのは聞いたこともないかもしれませんが、偏差値40前半の優良校 品川学芸高校です。


🏫 品川学芸高校

[推薦入試]
(⚠️昨年度)9科目 23→(今年度)9科目 28(5🆙)
(⚠️昨年度)5科目 12→(今年度)5科目 16(4🆙)
(⚠️昨年度)3科目 7→実施せず


たった1年です。話題校でもなんでもなく、低偏差値・オール2の生徒へのオススメ高校がなくなりました。

いかがでしたか?
世間では全く話題にあがりませんが、「併願が取れない」が当たり前となってきています。昨年度までなら、中学校の担任の先生からも「併願優遇をとってくるように。」と指示がありましたが、今年度の中3の面談では「併願優遇とれそうならとってきてください。」と変わってきました。以前なら、第1志望の偏差値5くらい低い高校の併願優遇が取れましたが、今は偏差値10程度下げることも覚悟しなければなりません。戦々恐々と中3最終面談へと臨むご家庭も多いと予想されます。


【まとめ】

⭕️内申点稼いで、推薦入試で逃げ切ろうという考えは改め、一般入試での合格力を高めておく必要がある。
⭕️「自由」「共学」「都心」「学校名変更」「大学付属」はどのランク帯においても確実に難化する可能性が高いので、「男子校女子校」「進学校」「都立高校」なども受験校の選択肢を増やしておく必要がある。
⭕️内申点基準は毎年変わる可能性があるが、J推薦の基準は変わらないため、J推薦がとれるレベルまで学力を高めておく。
⭕️英検は加点とする高校が多い。英検三級・英検準二級は取得しておきたい。

【さいごに】

今年度の尚学舎の中3の95%の生徒たちは希望の併願優遇や単願優遇の確約がとれています。その生徒たちのうちの60%はJ推薦によるものです。塾での二者面談では、「もし尚学舎じゃなかったらと考えるとこわすぎる。」と吐露されておりました。都内一般入試は落ち着きをみせてきましたが、併願優遇ストレスは大きなものです。穏やかな学校生活をおくるためにも現実を知り、そのための準備を早めにしておくようにしましょう。


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