◉尚学舎NEWS（12月号）◉

未曾有の「東京高校授業料無償化」で来年度以降の受験はどうなる？？⑩の予言


①私立高校の「推薦」「併願優遇」「単願優遇」全てにおいて基準が高くなる。

②大学付属の偏差値・倍率ともに急上昇する。

③学習塾の入塾の時期が早まり、最加熱中の中学受験から高校受験へのシフトが始まる。

④私立高校の加点である「3年間部活動を続けた」「ボランティアをした」「説明会に参加した」などの比較的楽な加点がなくなり、「生徒会」「部活部長」「英検準二級」などのタフな加点のみが残るようになる。

⑤中堅都立や特色のない都立高校は淘汰され、合併・閉校が始まる。

⑥併願優遇の基準が上がり、「併願優遇難民」が出る。その結果都下の私立高校または都外の埼玉・千葉などの私立高校の併願優遇をとることとなる。

⑦東京都への転入家庭が増え、よって偏差値50以上の私立高校の推薦入試・一般入試の倍率が高まることとなる。

⑧中学受験・高校受験が好調な集団学習塾の入塾が増え、「塾難民」が増えることとなる。

⑨私立大学付属での「海外留学」が増え、高校での留学が一般的となる。

⑩私立大学「提携高校」が増え、一定の指定校推薦をどれだけもらえたかで人気・偏差値・倍率ともに上昇する。



来年度以降というよりも、今年度の受験生から注意しなければならなくなった。当然今年度は「推薦入試」「併願優遇」「単願優遇」において、今から基準を上げることはないため、ここで大学付属の併願優遇なり単願優遇をとれた生徒はラッキーである。ただ、推薦入試においては、まだ出願前であるため、当初都立高校の推薦を出願する予定だった生徒が急遽大学付属の推薦入試に切り替える可能性があるため、受験生の人数が発表されるまでは戦々恐々状態となるだろう。大学付属の併願優遇を出している生徒が、結局第1志望の都立高校を受験せずに併願大学付属へと入学高校を切り替えた場合は一般入試の合格者数が絞られて、高倍率になる可能性もある。昨年度は中学受験・高校受験ともに「芝国際難民」が大量に出て、新興私立受験に衝撃が走ったが、それ以上の衝撃がこれからはあるかもしれない。
逆に、都立高校や国立大学附属高校を志願している生徒にとっては朗報である。来年度以降ならば、少しずつワンランク上の高校をチャレンジしていくことができるだろう。早稲田大学摂陵高校や早稲田佐賀高校や早稲田大学本庄高等学院のような通学困難で住民票を移さなければならない高校も易化していくだろう。経済的に余裕がある家庭で寮生活に肯定的な家庭にとってもチャンスは拡大するだろう。
「桐朋」「城北」「巣鴨」「朋優学院」「実践学園」などの進学私立も大学付属とまではいかないが、偏差値・人気ともに上昇するだろう。結局、高校が無償化になったとしても「塾代」のかかる高校よりも「塾代込み」のような手厚い指導のなされる進学私立も当然候補の１つとなろう。
中学受験では、中高一貫都立も小石川・武蔵・両国・桜修館などの進学実績が好調な中学以外は厳しくなる可能性がある。私立中学受験での早慶GMARCH不合格組はその他の進学私立に手続きせずに、公立中学校に進学し、3年後のリベンジ生が増えるだろう。すでに早慶の付属校は開成麻布駒東蹴りが始まっているが、加速するだろう。GMARCH付属が海城や渋渋と同ランクになる可能性もある。
最難関都立や難関都立でも「早慶>日比谷西」「青学明明>戸山青山」「中杉法政学習院>新宿」「明学成蹊>小山台駒場」はそう遠くなくやってくるだろう。



◉来年度以降の受験に向けて意識すること


◎受験情報について詳しい学習塾に在籍しておく。個別指導専門塾などは情報に乏しい可能性が高くオススメできない。集団塾の個別指導ならば、情報も入ってきやすい。

◎模擬試験や受験に向けての指導だけではなく、「定期試験」対策をしてくれる。また「内申点」に関しての地元の公立中学校の情報をもっている塾に在籍する。

◎入塾予定時期を早める。中3を予定していたならば、中2。中2を予定していたならば、中1。というように。短期間での成績向上よりも中長期的に落ち着いて成績を伸ばしていくことが大切である。

高校無償化はありがたすぎることであるとともに、その魅力に対しての対価はそれだけあるということを親子で認識しましょう。
尚学舎には○推薦があり、大手塾やその他の塾に比べればかなり安心して高校受験に臨むことができそうですが、いつまでも○推薦があるとは保証できません。来年度・再来年度ともに○推薦があることを願ってはいますが、もしなくなったときのために、十分な「学力」を高めておきましょう。


【生徒募集】

・中2…3名
・中1…3名
・小6…2名
・小5A…満定員
・小5B…4名
・小4…2名
・S kids小3…3名
・S kids小2…2名
・S kids小1…1名